カシオ、ノルディック製品を搭載したマルチスポーツ対応ウォッチ「G-SHOCK」を発売

Casio

GBD-H2000は、ノルディックのSoC「nRF52833」を採用し、複数のセンサーデータ出力をスマートフォンアプリに転送

IoT向け低電力・高性能ワイヤレス接続をリードするノルディックセミコンダクター(Nordic Semiconductor、OSE:NOD、Nordic)は、カシオ計算機が同社の耐衝撃ウォッチ「G-SHOCK」シリーズに新たに追加した、スポーツをイメージした「G-SQUAD」ラインに、ノルディック製品が搭載されたと発表しました。軽量で防水性に優れた「GBD-H2000」は、ランニング、サイクリング、スイミング、ウォーキング、ジムでのワークアウト、インターバルトレーニングなど、さまざまなアクティビティをサポートする製品です。


GBD-H2000は、ノルディックセミコンダクターの無線通信用SoC「nRF52833Bluetooth® LEを搭載し、GPS、心拍数を計測する光学センサー、活動データを記録する磁気、圧力、温度、加速度計、ジャイロセンサーを統合しています。トレーニングや睡眠分析機能は、Polar™独自のアルゴリズムによって実現しています。


ノルディックセミコンダクターの SoCが提供するBluetooth LEワイヤレス接続により、iOS/Androidアプリ「Casio Watches」を介してトレーニングや睡眠解析データを確認できるだけでなく、各種通知機能(着信、メール受信、ソーシャルメディアの新着投稿、カレンダー通知、リマインダー)のほか、電話検索や自動時刻合わせも可能です。

NordicのnRF52833 SoCを採用するにあたっては、電池寿命が非常に重要でした。
カシオ計算機の常務執行役員開発本部長の河合 哲哉氏

GBD-H2000は、GPSと心拍数(HR)機能を継続的に使用した場合、充電回数で約16時間のバッテリー駆動が可能です。また、GPSや心拍計を使用しないウォッチモードでは、通知機能や歩数計測を使用しながら約2ヶ月の電池寿命を実現しました。この電池寿命の延長は、ノルディックセミコンダクターのSoCの超低消費電力特性によるものです。ノルディックセミコンダクターのnRF52833は、2.4GHz無線機のピークRX/TX電流が5.5mAであることや、完全自動パワーマネジメント・システムが消費電力を大幅に削減するなどの機能により、電力消費を最小限に抑えるように設計されています。

カシオ計算機の常務執行役員開発本部長の河合 哲哉氏は、次のように述べています。
「NordicのnRF52833 SoCを採用するにあたっては、電池寿命が非常に重要でした。カシオ計算機は、Nordicの優れたサポートにも感謝しています」

ノルディックセミコンダクターのアジア太平洋地区セールス&マーケティング担当バイスプレジデントのビヨン(ボブ)ブランダルは、次のように述べています。「カシオは常に時計技術のパイオニアであり、GBD-H2000の発売はその伝統を引き継いでいます。今日の消費者は、時計に機能性を求めると同時に、電池寿命の延長を望んでいます。カシオの技術とともに、ノルディックセミコンダクターの超低消費電力ワイヤレスチップは、この要求を満たすことができるユニークなものです」

ノルディックセミコンダクター日本地域セールスマネージャー兼ノルディックセミコンダクター株式会社代表取締役の山崎光男は、次のように述べています。「カシオは、約80年前の創業以来、日本のテクノロジー分野の遺産として重要な位置を占めています。日本には豊かな技術の伝統があり、ノルディックセミコンダクターがカシオと提携し、この伝統をさらに発展させることは名誉なことです」

GBD-H2000のケース、ベゼル、バンドには、ひまし油の種子やトウモロコシを原料として生産される環境に優しい素材であるバイオベースレジンを使用しており、循環型経済への移行を促進し、CO2排出の抑制に貢献します。